ネパールの教育支援と、将来のビジネスの可能性  OSK海外展開サポート

OSK海外展開サポートニュースをお送りします。

今回は、浦野真弓さんの投稿記事です。

浦野さんは、我々の仲間ですが、現役である会社に勤務をされておられるので、準会員の立場で協力をしていただいています。

以下は、彼女からのレポートです。

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数年前より、知人が関与しているNPO法人BFN(ブリッジ・フォー・ネパール)を通じ、サポート・ペアレントとして、一人のネパールの子供を支援している。

この団体が主に支援対象としているのは、ニューホライズンアカデミー・スクールという、キリスト教系の私立学校の生徒である。

ニュー・ホライズン・アカデミースクール(NHA)は、奉仕の精神により運営されている。NHAは、貧しいマチェガネパール地図ウン村(カトマンズ市の西部農村地域)の子供たちの教育のために、2001年に創設された。現在、 幼稚園から第10学年まで626名の生徒が学んでいる。

大半の生徒は、貧困層又は 極貧層の先住民の子供たちである。2008年4月に、ネパール政府から第10学年設置の認可が降りた。

ここで、ネパールの教育制度について触れると、ネパールの教育制度は小学校5年間、中学校3年間、高等学校2年間である。6歳で入学して16歳で高等学校卒業ということになる。公立学校と私立学校とがあり、公立小学校は5年生まで無料である。小学校から落第があり、進級するためには、校内学年終了テストに合格しなければならない。

進級の条件は、全科目で32点以上の成績で、出席率が75%以上でなければならない。 各学年の就学者数は、上級になるに従い減少し、10学年(高校2年)まで残るの、小学1年生入学者の10数%ほどである。減少率は、1学年から2学年に進級する時に最も多く、全体の半数近くの子供が1学年で退学しているデータがある。

近年、就学者数は順調に増加しているようであるが、高学年になるに従い減少する傾向は変わらない。実は、私は、途中で支援している子供が変更になったのだが、その最初の子供は、父親が病死して物価の高いカトマンズでは暮らせないとのことで、母親とともに、母親の実家に帰ってしまった。おそらく、何らかの労働につかざるを余儀なくされたのだろう。残念なことである。

ネパールの10学年修了生(全学年終了試験合格者)は、日本の高等学校教育修了に相当する。ネパール全国の学校は10学年を修了するとSLC(School Leaving Certification:中等教育修了資格)試験の受験資格が与えられる。

このSLC試験は、3月初めに全国一斉に統一問題で実施され高校卒業認定試験と大学(カレッジ)入学試験を兼ねている。SLC試験は8科目800点満点で、各科目32点以上、合計点256点以上で合格(pass)となる。 合計得点により次の4段階の区分評価が与えられる。 特等級: 640点(平均80点)以上、1等級: 639~480点(平 均79~60点)、2等級: 479~360点(平均59~45点)、合格級: 359~256点(平均44~32点)。SLC合格者には、カレッジ(学齢的には日本の高2、高3に相当)、更に続いて大学(学部、大学院)への高等教育 進学の道が開かれている。(合格率は古いデーターしか手元にないが、2002年で30パーセントあまり)

カレッジは、大学の前段階として専門コースに分かれ、SLC試験結果の上位から、科 学、工学、数学、英語、ビジネス(コンピュータ、ホテルマネジメント、社会科学)など多彩なコースがある。SLC試験結 果と面接でカレッジ入学となる。科学、工学コースは特等級、数学、英語コースは1等級以上の成績でないと入学でき ない。大学は、SLC試験とカレッジでの成績で決まる。大学 の人気の学部は医学部、工学部で、医学部は科学コースの 卒業生のみが受験でき、相当高い成績が要求される。

さて、前述のニュー・ニューホライズン・アカデミー・スクール(NHA)であるが、創立からまだ日が浅いというのに、なんと、SLC試験の合格率が私立の学校で全国トップとなってしまった。

喜ばしいことだが、ここで問題が起きてきた。せっかく、高等教育を受けても、それを生かせる職場が、ほとんどないというのだ。

そこで、今、NPO法人BFNでは、NHAの卒業生たちの受け皿となるビジネスを起こせないかと、いろいろ探っている。NHAでは、日本語の授業があり、昨年より、成績優秀な卒業生の日本留学が実現し、第一号の女子が来日した。さらに、今年第二号の男子が来日し、ともに近畿大学付属高校で学んでいる。彼らはそこを卒業後、日本の大学に進学予定である。

ネパールの産物等で日本人にとって魅力のあるものなんだろう。関係者の間で、あれこれ話をすると、一番は、やはり観光だろう。エベレストのトレッキング・ツアーがいいという意見が多いが、先日の遭難事故のように、なかなか自然相手は危機管理が大変である。その他、薬草がいろいろ取れるそうである。日本に入学している女子は、今のところ薬学希望とのことである。

また、コーヒーもとれるとのことで、お土産にいただいたコーヒーを、私の知り合いのコーヒー加工販売会社の社長に味見をしていただいたら、「焙煎から時間がたっているので、その分味は落ちしてるが、品質は悪くない。品質管理の指導をさせてもらえるなら、協力して、販売してもいい」との返事をいただいた。

まだまだ、関係者の夢の段階だが、せっかく、育てた人材が日本とネパールの良好なビジネス・パートナーとなるために、大いに役立ってくれればと期待してやまない。

また、個人的には、私が支援している子供も、どうか勉強をがんばって、その一翼をになって欲しい。

ネパール写真

(私のサポート・チャイルドと担任の先生)

ネパール連邦民主共和国 通称 ネパール

人口 2649万人(2011年) 首都 カトマンズ  言語 ネパール語

民族 パルバテ・ヒンドゥー、マガル、タルー、タマン、ネワール等

宗教 ヒンドゥー教徒(81.3%)、仏教徒(9.0%)、イスラム教徒(4.4%)他

通貨 ネパール・ルピー

(1ルピー=約1.00円(2013/2014年度当初6ヶ月間平均値、ネパール中央銀行)

2008年に王政を廃止し、連邦共和国に。

国旗は、世界で唯一の二重の三角  ネパール国旗

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